カテゴリ別 - 呼吸器

英単語	日本語の意味
bronchiolitis 細気管支炎 : 主にウイルス感染で細気管支が炎症を起こし、呼吸困難を生じる	細気管支炎
acute respiratory distress syndrome (ARDS) 急性呼吸窮迫症候群 : 重度の肺障害で呼吸不全を起こし、酸素化が困難になる症候群	急性呼吸窮迫症候群
airway 気道 : 呼吸の通り道となる鼻腔から気管、気管支などの総称	気道
airway resistance 気道抵抗 : 呼吸気流に対して気道が示す抵抗の程度	気道抵抗
alveolar concentration 肺胞濃度 : 吸入麻酔薬などが肺胞内に存在する濃度を示す指標	肺胞濃度
alveolar duct 肺胞管 : 呼吸細気管支の末端から肺胞嚢へ続く細い通路	肺胞管
alveolar macrophage 肺胞マクロファージ : 肺胞内で異物の除去や免疫防御を担う大食細胞	肺胞マクロファージ
alveolar sac 肺胞嚢 : 肺胞管の末端部で、複数の肺胞が集合した嚢状構造	肺胞嚢
alveolar ventilation 肺胞換気 : ガス交換に有効な換気量を指し、死腔を除いた実質的換気	肺胞換気
alveolar-arterial gradient 肺胞-動脈酸素分圧較差 : 肺胞内酸素と動脈血酸素分圧との差を示す指標	肺胞-動脈酸素分圧較差
alveolitis 肺胞炎 : 肺胞レベルで生じる炎症性変化で、呼吸機能障害を伴うことがある	肺胞炎
alveolus 肺胞 : 肺内でガス交換を行う小嚢状の構造単位	肺胞
anatomical dead space 解剖学的死腔 : 気道のうちガス交換に関与しない空間を指す容積	解剖学的死腔
antitussive 鎮咳薬 : 咳反射を抑制し、咳を軽減する薬剤	鎮咳薬
apnea 無呼吸 : 呼吸運動が停止した状態または中断する症状	無呼吸
apnea of prematurity 早産児無呼吸発作 : 早産児で中枢の未熟により一時的に呼吸停止が起こる	早産児無呼吸発作
arterial oxygen saturation (SaO2) 動脈血酸素飽和度 : 動脈血中のヘモグロビンが酸素と結合している割合	動脈血酸素飽和度
artificial ventilation 人工呼吸（人工換気） : 機械的に呼吸を補助または代行し、ガス交換を維持する方法	人工呼吸（人工換気）
asphyxia 窒息 : 酸素供給が断たれ、生命維持が困難となる状態	窒息
aspiration pneumonia 誤嚥性肺炎 : 気道へ誤って吸い込んだ物質が原因で起こる肺炎	誤嚥性肺炎
asthma 喘息 : 気道が過敏になり、可逆的な狭窄や呼吸困難を繰り返す疾患	喘息
atelectasis 無気肺 : 肺の一部または全体に空気が入らず、肺が虚脱した状態	無気肺
bronchial asthma 気管支喘息 : 気道の過敏性により一過性に喘鳴や呼吸困難が起こる慢性炎症性疾患	気管支喘息
bronchiole 細気管支 : 肺内で気管支がさらに枝分かれした、軟骨を含まない細い気道	細気管支
bronchopulmonary dysplasia 気管支肺異形成 : 早産児の長期酸素療法などで肺組織が障害される慢性肺疾患	気管支肺異形成
bronchoscopy 気管支鏡検査 : 気管支鏡を用いて気道内を観察し、検体採取や治療を行う手技	気管支鏡検査
bronchus 気管支 : 気管が左右に分岐した後、肺へと続く大きな呼吸経路	気管支
carina 気管分岐部（隆起部） : 気管が左右主気管支へ分かれる部分の突起で、内視鏡などの目印となる	気管分岐部（隆起部）
chest tube 胸腔ドレーン : 胸腔内の空気や液体を排出するために挿入される管	胸腔ドレーン
chronic bronchitis 慢性気管支炎 : 長期にわたる気管支粘膜の炎症で咳や痰が持続する状態	慢性気管支炎
chronic obstructive pulmonary disease (COPD) 慢性閉塞性肺疾患 : 肺気腫や慢性気管支炎を含む慢性肺疾患で呼吸機能が障害	慢性閉塞性肺疾患
compliance (pulmonary compliance) 肺の伸展性 : 肺や胸郭がどれだけ容易に膨らむかを示す生理学的指標	肺の伸展性
congenital diaphragmatic hernia 先天性横隔膜ヘルニア : 横隔膜の欠損で腹腔内臓器が胸腔へ突出する先天奇形	先天性横隔膜ヘルニア
cor pulmonale 肺性心 : 肺疾患による肺血管抵抗の増大で右心室に負荷がかかる状態	肺性心
cough reflex 咳反射 : 気道刺激に対し脳幹が咳を起こして異物を排除する防御機構	咳反射
croup クループ : 小児の喉頭や気管が炎症を起こし、咳嗽や呼吸困難を伴う急性疾患	クループ
cyanosis チアノーゼ : 血液中の還元型ヘモグロビン増加で皮膚や粘膜が青紫色を帯びる状態	チアノーゼ
cystic fibrosis 嚢胞性線維症 : 遺伝性の膿性分泌物を伴う疾患で、肺や膵臓など複数臓器が障害される	嚢胞性線維症
dead space 死腔 : ガス交換が行われない気道容積を指し、生理的死腔と解剖学的死腔がある	死腔
diaphragm 横隔膜 : 胸腔と腹腔を分けるドーム状の筋肉で、呼吸運動の主動力	横隔膜
diphtheria ジフテリア : ジフテリア菌による急性感染症で、咽頭偽膜や気道閉塞が特徴	ジフテリア
dyspnea 呼吸困難 : 呼吸が苦しくなる自覚症状で、様々な原因がある	呼吸困難
emphysema 肺気腫 : 肺胞壁が破壊され、ガス交換能が低下する慢性肺疾患	肺気腫
end-tidal carbon dioxide (ETCO2) 呼気終末二酸化炭素 : 呼気の最後に排出される二酸化炭素濃度で、換気状態の指標	呼気終末二酸化炭素
expiration 呼気 : 肺内の空気を外部に排出する呼吸動作で、主に受動的に行われる	呼気
expiratory reserve volume 予備呼気量 : 通常の呼気終末からさらに吐き出せる追加呼気量を指す	予備呼気量
flail chest フレイルチェスト : 肋骨骨折により胸壁が不安定になり、逆向きに動く重症外傷	フレイルチェスト
forced expiratory volume in 1 second (FEV1) 1秒量（1秒間努力呼気量） : 最大呼気時、最初の1秒間に吐き出せる空気量	1秒量（1秒間努力呼気量）
forced vital capacity (FVC) 努力肺活量 : 最大限息を吸い込み、強制的に吐き出す際の呼出量	努力肺活量
functional residual capacity 機能的残気量 : 通常呼吸後に肺内に残る空気量を示す	機能的残気量
gas exchange ガス交換 : 肺胞や組織で酸素と二酸化炭素を交換する生理過程	ガス交換
Haldane effect ホールデン効果 : 酸素飽和度上昇でヘモグロビンの二酸化炭素結合能が変化する生理学的現象	ホールデン効果
hemothorax 血胸 : 胸腔内に血液がたまる状態で、呼吸障害を引き起こす	血胸
hypercapnia 高二酸化炭素血症 : 血中の二酸化炭素が基準値より高くなる状態	高二酸化炭素血症
hyperventilation 過換気 : 呼吸頻度や呼吸量が増大し、血中二酸化炭素が低下する状態	過換気
hypocapnia 低二酸化炭素血症 : 過換気などで血中CO₂分圧が低下した状態	低二酸化炭素血症
hypoventilation 低換気 : 呼吸が浅く回数が減り、血中二酸化炭素が上昇する状態	低換気
hypoxemia 低酸素血症 : 血液中の酸素分圧が低い状態で、呼吸不全などを示唆	低酸素血症
influenza インフルエンザ : インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症	インフルエンザ
inhalation 吸入 : 気体や薬剤を呼吸によって体内に取り込むこと	吸入
inspiration 吸気 : 息を吸って肺に空気を取り込む呼吸相	吸気
inspiratory capacity 吸気容量 : 最大吸気量（安静呼吸終了位から最大吸気までの容量）	吸気容量
inspiratory reserve volume 予備吸気量 : 通常の吸気位からさらに最大限吸い込める気量	予備吸気量
intercostal muscle 肋間筋 : 肋骨間にある筋肉群で、呼吸運動に関与	肋間筋
intercostal space 肋間腔 : 隣接する肋骨と肋骨の間の空間	肋間腔
legionellosis レジオネラ症 : レジオネラ菌による肺炎やポンティアック熱	レジオネラ症
lobar bronchus 葉気管支 : 肺葉それぞれに対応する気管支の分岐	葉気管支
lung 肺 : 酸素と二酸化炭素のガス交換を行う呼吸器官	肺
lung apex 肺尖 : 肺の最上部付近を指し、胸郭上口付近に位置	肺尖
lung base 肺底 : 肺の下部で、横隔膜と接する領域	肺底
lung cancer 肺がん : 肺組織に発生する悪性腫瘍の総称	肺がん
mechanical ventilation 人工呼吸管理 : 人工呼吸器を用いて換気を補助または代替する医療行為	人工呼吸管理
meconium aspiration syndrome 胎便吸引症候群 : 分娩時に胎便を吸い込み、新生児が呼吸障害を起こす状態	胎便吸引症候群
middle east respiratory syndrome (MERS) 中東呼吸器症候群 : MERSコロナウイルスによる重症呼吸器感染症で、高熱や肺炎を主症状とする	中東呼吸器症候群
minute ventilation 1分間換気量 : 1分間に肺へ出入りする換気量で、呼吸回数×一回換気量で求める	1分間換気量
nasal cannula 鼻カニューレ : 酸素投与や吸入に用いる鼻孔装着型のチューブ	鼻カニューレ
nebulizer ネブライザー（吸入器） : 液体薬剤を霧状にし、呼吸器から投与できる医療機器	ネブライザー（吸入器）
non-small cell lung cancer (NSCLC) 非小細胞肺癌 : 肺がんの大半を占める腺癌や扁平上皮癌などの総称	非小細胞肺癌
orthopnea 起座呼吸 : 仰臥位で息苦しく、座位で呼吸が楽になる症状	起座呼吸
oxygen saturation (SpO2) 酸素飽和度 : 血中ヘモグロビンに結合している酸素の割合	酸素飽和度
parietal pleura 壁側胸膜 : 胸壁や横隔膜の内面を覆う胸膜で、肺胸膜との間に胸膜腔	壁側胸膜
partial pressure of arterial carbon dioxide (PaCO2) 動脈血二酸化炭素分圧 : 動脈血中に含まれるCO₂分圧で、呼吸機能を評価する指標	動脈血二酸化炭素分圧
partial pressure of arterial oxygen (PaO2) 動脈血酸素分圧 : 動脈血中の酸素分圧で、肺機能や酸素化状態を評価	動脈血酸素分圧
peak expiratory flow rate (PEFR) ピークフロー値 : 最速呼気流量を測定する指標で、気道狭窄の評価に使用	ピークフロー値
pertussis 百日咳 : Bordetella pertussis感染による激しい咳が特徴の呼吸器疾患	百日咳
phrenic nerve 横隔神経 : C3–C5脊髄由来で、横隔膜を支配し呼吸運動を制御	横隔神経
physiological dead space 生理学的死腔 : 呼吸は通過するがガス交換が行われない気道および肺領域	生理学的死腔
pleura 胸膜 : 肺と胸壁を覆う二重膜構造で、臓側胸膜と壁側胸膜からなる	胸膜
pleural cavity 胸膜腔 : 胸膜の二重膜の間の空間で、胸水や空気が溜まることがある	胸膜腔
pleural effusion 胸水 : 胸膜腔に液体が過剰に貯留した状態	胸水
pneumonia 肺炎 : 肺胞レベルの炎症・感染で、発熱や咳、呼吸困難を伴う	肺炎
pneumothorax 気胸 : 胸膜腔に空気が入り込み、肺が虚脱する状態	気胸
pulmonary 肺の : 肺や呼吸器系に関連する形容を示す医学用語	肺の
pulmonary circulation 肺循環 : 右心室から肺を経て左心房に至る血液循環経路のこと	肺循環
pulmonary edema 肺水腫 : 肺胞に液体がたまり、呼吸障害を引き起こす病態	肺水腫
Pulmonary embolism (PE) 肺塞栓症 : 血栓などが肺動脈を塞ぎ、急性の呼吸困難を生じる疾患	肺塞栓症
pulmonary function test 肺機能検査 : スパイロメトリーなどで肺容量や換気能力を測定する検査	肺機能検査
pulmonary hypertension 肺高血圧症 : 肺動脈圧が上昇し、心肺機能に負担をかける慢性疾患	肺高血圧症
pulse oximeter パルスオキシメーター : 皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定する装置	パルスオキシメーター
residual volume 残気量 : 最大呼息後も肺内に残る空気量で、肺機能検査で評価する	残気量
respiration 呼吸 : 酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する生体のガス交換機能	呼吸
respiratory acidosis 呼吸性アシドーシス : 呼吸障害などにより二酸化炭素が蓄積し血液が酸性化する状態	呼吸性アシドーシス
respiratory alkalosis 呼吸性アルカローシス : 過換気により二酸化炭素が過度に排出され血液がアルカリ化	呼吸性アルカローシス
respiratory bronchiole 呼吸細気管支 : 細気管支の末端部で、肺胞が存在しガス交換に関与する部位	呼吸細気管支
respiratory epithelium 呼吸上皮 : 気道を覆う上皮細胞層で、繊毛や粘液により異物を除去する	呼吸上皮
respiratory quotient (RQ) 呼吸商 : 放出される二酸化炭素量と取り込まれる酸素量の比率	呼吸商
respiratory rate 呼吸数 : 1分間に行われる呼吸回数を指し、健康状態の指標となる	呼吸数
respiratory tract 呼吸器系 : 鼻腔から肺胞までの空気の通り道と関連組織の総称	呼吸器系
segmental bronchus 区域気管支 : 肺葉からさらに分岐し、肺区域へ空気を送り込む気管支	区域気管支
severe acute respiratory syndrome (SARS) 重症急性呼吸器症候群 : 血糖値調整に重要なGLP-1受容体を刺激し、インスリン分泌促進や食欲抑制作用などを示す薬剤群。...	重症急性呼吸器症候群
small cell lung cancer 小細胞肺癌 : 肺がんの中でも悪性度が高く、増殖と転移が早いタイプ	小細胞肺癌
spirometer スパイロメーター : 肺活量や換気機能を測定する装置	スパイロメーター
SpO2 (oxygen saturation by pulse oximetry) 経皮的酸素飽和度 : パルスオキシメータで測定される血液中の酸素飽和度指標	経皮的酸素飽和度
sputum 痰 : 気道や肺から排出される粘液性の分泌物	痰
surfactant サーファクタント : 肺胞の表面張力を低下させ、呼吸を容易にする物質	サーファクタント
tension pneumothorax 緊張性気胸 : 胸腔内圧が上昇し、肺や大血管を圧迫する危険な気胸	緊張性気胸
terminal bronchiole 終末細気管支 : 肺胞に続く末端の細い気道で、ガス交換前の最後の通路	終末細気管支
tidal volume 一回換気量 : 通常の安静呼吸で1回に吸入・呼出される気量	一回換気量
total lung capacity 全肺気量 : 最大吸気後に肺内に含まれるガスの総量	全肺気量
trachea 気管 : 喉頭から分岐部までの呼吸管で、空気を肺へ導く管	気管
tracheostomy 気管切開 : 頸部から気管を切開し、気道を確保または管理する手術	気管切開
tuberculosis 結核 : 結核菌により肺を主とする感染を起こす疾患	結核
type I alveolar cell I型肺胞上皮細胞 : 肺胞壁を構成し、ガス交換に重要な薄い細胞	I型肺胞上皮細胞
type II alveolar cell II型肺胞上皮細胞 : サーファクタントを分泌し、肺胞を保護する細胞	II型肺胞上皮細胞
V/Q ratio (ventilation/perfusion ratio) 換気/血流比 : 肺胞換気量と肺血流量の比率で、ガス交換効率を示す	換気/血流比
ventilation 換気 : 空気の出入りで肺胞にガスを供給する過程	換気
ventilator 人工呼吸器 : 自発呼吸困難な患者に機械的換気を提供する装置	人工呼吸器
visceral pleura 臓側胸膜 : 肺を直接覆う胸膜で、肺表面に密着している	臓側胸膜
vital capacity 肺活量 : 最大吸気後に吐き出せる空気量	肺活量
bronchiolitis 細気管支炎 : 主にウイルス感染で細気管支が炎症を起こし、呼吸困難を生じる	細気管支炎