カテゴリ別 - 生理

英単語 日本語の意味
hematopoiesis 造血 : 血液細胞が骨髄などで形成される過程
造血
absorption 吸収 : 物質が細胞や組織に取り込まれる生理的過程
吸収
accommodation 調節 : 水晶体の厚みを変えて焦点を合わせる眼の機能
調節
acid-base balance 酸塩基平衡 : 体液中のpHを一定に保つための調節機構を示す概念
酸塩基平衡
action potential 活動電位 : 神経や筋細胞が情報伝達に使う電気的信号の一つ
活動電位
afterload 後負荷 : 心室が血液を駆出する際に受ける動脈側の抵抗
後負荷
airway resistance 気道抵抗 : 呼吸気流に対して気道が示す抵抗の程度
気道抵抗
algesia 痛覚 : 有害刺激に対する痛みの感覚または知覚機能
痛覚
alveolar ventilation 肺胞換気 : ガス交換に有効な換気量を指し、死腔を除いた実質的換気
肺胞換気
alveolar-arterial gradient 肺胞-動脈酸素分圧較差 : 肺胞内酸素と動脈血酸素分圧との差を示す指標
肺胞-動脈酸素分圧較差
angiogenesis 血管新生 : 新たな血管が形成される生理的・病理的プロセス
血管新生
baroreceptor 圧受容体 : 血圧変化を感知し、自律神経系を介して血圧調節を行う受容体
圧受容体
basal metabolic rate (BMR) 基礎代謝量 : 安静・空腹時に必要な最低限のエネルギー消費量
基礎代謝量
bdnf (brain-derived neurotrophic factor) 脳由来神経栄養因子 : 神経細胞の生存、成長、可塑性を促進するタンパク質
脳由来神経栄養因子
belching げっぷ : 胃内のガスが口から排出される生理的または病的現象
げっぷ
bicarbonate 重炭酸イオン : 血液のpH調節などに重要な陰イオンで、緩衝系を構成する
重炭酸イオン
bile 胆汁 : 肝臓で生成され胆嚢に蓄えられ、脂肪の消化・吸収を助ける液体
胆汁
binocularity / binocular vision 両眼視 : 左右の眼を同時に使い、立体視や奥行き感を得る視覚機能
両眼視
blood flow 血流 : 心臓ポンプによって血管を循環する血液の流れのこと
血流
blood pressure (BP) 血圧 : 血液が血管壁に及ぼす圧力で、収縮期と拡張期の2つを測定
血圧
blood-brain barrier (bbb) 血液脳関門 : 脳内環境を保護するために血液と脳実質間の物質交換を制限する機構
血液脳関門
bohr effect ボーア効果 : 血液のpHや二酸化炭素濃度の変化によりヘモグロビンの酸素結合能が変化する現象
ボーア効果
bolus ボーラス(急速投与) : 短時間に薬や栄養を大量投与する方式で、血中濃度を素早く上げる
ボーラス(急速投与)
bone remodeling 骨リモデリング : 骨吸収と骨形成を繰り返し、骨の強度と形状を維持するプロセス
骨リモデリング
brain waves 脳波 : 脳の電気活動を示す波形で、意識レベルや睡眠段階などを評価
脳波
buffering system 緩衝系 : 体液などのpHを一定に保つための生体内化学システム
緩衝系
calcium カルシウム : 骨や歯の形成に必須で、神経伝達や筋収縮など多様な生理機能を支える
カルシウム
caloric balance カロリー収支 : 摂取カロリーと消費カロリーの差で、体重増減を左右する要因
カロリー収支
calorie カロリー : エネルギー量の単位で、食品や栄養計算に用いられる
カロリー
capacitation 受精能獲得 : 精子が卵子を受精できるよう、生殖管内で生理的変化を遂げる過程
受精能獲得
capillary refill time 毛細血管再充満時間 : 爪床を圧迫後、血流が戻るまでの時間で末梢循環を評価する指標
毛細血管再充満時間
carbaminohemoglobin カルバミノヘモグロビン : ヘモグロビンとCO₂が結合した形態で、二酸化炭素の輸送に関与
カルバミノヘモグロビン
cardiac cycle 心周期 : 心房と心室の収縮・弛緩が1回ずつ起こる心拍の一連の過程
心周期
cardiac output 心拍出量 : 1分間に心臓が拍出する血液量で、心拍数×1回拍出量で求める
心拍出量
cellular respiration 細胞呼吸 : 栄養分と酸素を反応させてATPを産生する、細胞内の代謝プロセス
細胞呼吸
central venous pressure (CVP) 中心静脈圧 : 右心房付近の静脈圧で、循環血液量や右心機能の指標となる
中心静脈圧
chloride クロール : 塩化物イオンなどで存在し、体液の浸透圧維持に重要
クロール
chronotropy 変時性 : 心拍数に関する変化を指し、陽性や陰性変時作用がある
変時性
circadian rhythm 概日リズム : 約24時間周期で繰り返す生体リズムで睡眠や代謝を調整
概日リズム
circulation 循環 : 血液やリンパ液が体内を流れ、組織に酸素や栄養を運ぶ過程
循環
coagulation cascade 凝固カスケード : 血小板と凝固因子が連鎖的に活性化して血液を凝固させる経路
凝固カスケード
collecting duct 集合管 : 腎臓の遠位尿細管から尿を集め、最終的に腎盂へ送る管
集合管
compliance (pulmonary compliance) 肺の伸展性 : 肺や胸郭がどれだけ容易に膨らむかを示す生理学的指標
肺の伸展性
conduction system 伝導系 : 心臓の刺激伝達を担う洞房結節や房室束などの組織群
伝導系
conduction velocity 伝導速度 : 神経や筋繊維を刺激が伝わる速さを示す指標
伝導速度
contractility 収縮性 : 心筋や筋肉が収縮力を発揮する能力を示す用語
収縮性
contraction 収縮 : 筋繊維が短縮し力を発生する生理的過程
収縮
Corticotropin-releasing hormone (CRH) 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン : 視床下部から分泌され、ACTH産生を促してストレス応答を調節
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
cortisol コルチゾール : 副腎皮質から分泌され、糖代謝や免疫応答、ストレス反応を調節するホルモン
コルチゾール
cough reflex 咳反射 : 気道刺激に対し脳幹が咳を起こして異物を排除する防御機構
咳反射
cranial nerve reflex 脳神経反射 : 脳神経を介して起こる反射で、角膜反射や咽頭反射などが含まれる
脳神経反射
dead space 死腔 : ガス交換が行われない気道容積を指し、生理的死腔と解剖学的死腔がある
死腔
dehydration 脱水 : 体内の水分が不足し、電解質バランスが崩れた状態
脱水
delta cell δ細胞 : 膵ランゲルハンス島に存在し、ソマトスタチンを分泌する細胞
δ細胞
deoxygenated blood 静脈血 : 酸素含有量が低下し、二酸化炭素が多い血液を指す
静脈血
depolarization 脱分極 : 細胞膜内外の電位差が小さくなり、活動電位発生の前段階
脱分極
diastole 拡張期 : 心室が拡張し、心臓に血液が流入する心周期の一局面
拡張期
diastolic pressure 拡張期血圧 : 心室拡張期に動脈壁にかかる最低血圧を示す指標
拡張期血圧
diffusion 拡散 : 物質が濃度勾配に従って自然に広がっていく物理的現象
拡散
digestion 消化 : 食品成分を酵素などで分解し、栄養素として吸収可能にする過程
消化
distal tubule 遠位尿細管 : 腎臓のネフロン後半部にあり、水分・電解質再吸収を調整
遠位尿細管
ejection fraction 駆出率(左室駆出率など) : 心室が収縮時に拍出する血液量の割合を示す指標
駆出率(左室駆出率など)
elastance エラスタンス(弾性) : 器官や組織が変形後に元に戻ろうとする力を示す量
エラスタンス(弾性)
electrolyte 電解質 : 溶液中でイオン化し、体内の浸透圧やpHバランスを調整する物質
電解質
electrolyte balance 電解質バランス : ナトリウムやカリウムなどのイオン濃度を一定に保つ状態
電解質バランス
electrolytes 電解質 : 身体機能維持に必要なイオン類(Na+, K+など)の総称
電解質
elimination 排泄 : 体内で代謝された老廃物や未消化物を体外に出す過程
排泄
enterohepatic circulation 腸肝循環 : 胆汁酸などが腸管から肝臓へ再吸収される循環経路
腸肝循環
equilibrium 平衡感覚 : 前庭や半規管で感知される体のバランスや位置情報の総称
平衡感覚
estimated glomerular filtration rate (eGFR) 推算糸球体濾過量 : 血清クレアチニン値などから算出し、腎機能を評価する指標
推算糸球体濾過量
excitatory post-synaptic potential (EPSP) 興奮性シナプス後電位 : シナプス後細胞の膜電位を脱分極し、発火可能性を高める電位変化
興奮性シナプス後電位
excretion 排泄 : 体内で不要となった物質や老廃物を尿や便などで体外に出す過程
排泄
exocrine function 外分泌機能 : 酵素や消化液を導管を通して体外へ分泌し、消化などを助ける機能
外分泌機能
exocrine gland 外分泌腺 : 導管を介して分泌物を体外や消化管へ送る腺組織の総称
外分泌腺
expiration 呼気 : 肺内の空気を外部に排出する呼吸動作で、主に受動的に行われる
呼気
expiratory reserve volume 予備呼気量 : 通常の呼気終末からさらに吐き出せる追加呼気量を指す
予備呼気量
feedback mechanism フィードバック機構 : 生体内で産生物質が自身の生成を調節し、恒常性を保つ調整過程
フィードバック機構
fight-or-flight response 闘争・逃走反応 : 危機的状況で交感神経系が活性化し、闘うか逃げる行動を促す反応
闘争・逃走反応
flux フラックス(物質流量) : 単位時間当たりに移動する物質やエネルギーの量
フラックス(物質流量)
forced expiratory volume in 1 second (FEV1) 1秒量(1秒間努力呼気量) : 最大呼気時、最初の1秒間に吐き出せる空気量
1秒量(1秒間努力呼気量)
forced vital capacity (FVC) 努力肺活量 : 最大限息を吸い込み、強制的に吐き出す際の呼出量
努力肺活量
functional residual capacity 機能的残気量 : 通常呼吸後に肺内に残る空気量を示す
機能的残気量
gag reflex 咽頭反射 : 咽頭刺激による嘔吐反応で、誤嚥防止の生体防御機構
咽頭反射
gas exchange ガス交換 : 肺胞や組織で酸素と二酸化炭素を交換する生理過程
ガス交換
gastric acid 胃酸 : 胃の壁細胞から分泌される塩酸を主成分とする消化液
胃酸
glucagon グルカゴン : すい臓α細胞で分泌され、血糖値を上昇させるホルモン
グルカゴン
granular cells (juxtaglomerular cells) 顆粒細胞(傍糸球体細胞) : 腎臓でレニン分泌を担う細胞群で、血圧や水分調節に関与
顆粒細胞(傍糸球体細胞)
growth hormone-releasing hormone (GHRH) 成長ホルモン放出ホルモン : 視床下部から分泌され、下垂体のGH分泌を促す
成長ホルモン放出ホルモン
Haldane effect ホールデン効果 : 酸素飽和度上昇でヘモグロビンの二酸化炭素結合能が変化する生理学的現象
ホールデン効果
heart block 房室ブロック : 心房から心室への電気伝導が障害され、拍動が乱れる不整脈
房室ブロック
heart rate 心拍数 : 1分間に心臓が拍動する回数
心拍数
hemostasis 止血 : 血管損傷時に血液の流出を防ぐ生体メカニズム
止血
homeostasis 恒常性 : 生体が内部環境を一定に保とうとする調節機能
恒常性
hormone secretion ホルモン分泌 : 内分泌腺などがホルモンを血中に放出するプロセス
ホルモン分泌
hypercapnia 高二酸化炭素血症 : 血中の二酸化炭素が基準値より高くなる状態
高二酸化炭素血症
hyperpolarization 過分極 : 細胞膜電位が静止膜電位よりもさらに負に偏る現象
過分極
hyperventilation 過換気 : 呼吸頻度や呼吸量が増大し、血中二酸化炭素が低下する状態
過換気
hypocapnia 低二酸化炭素血症 : 過換気などで血中CO₂分圧が低下した状態
低二酸化炭素血症
hypothalamic-pituitary-adrenal axis (HPA axis) 視床下部-下垂体-副腎系 : ストレス応答やホルモン調節を司る内分泌系の連携機構
視床下部-下垂体-副腎系
hypoventilation 低換気 : 呼吸が浅く回数が減り、血中二酸化炭素が上昇する状態
低換気
hypoxia 低酸素 : 組織や細胞への酸素供給が不足した状態
低酸素
Inhibitory Postsynaptic Potential (IPSP) 抑制性シナプス後電位 : シナプス後細胞の活動電位発生を抑える電位変化
抑制性シナプス後電位
inspiration 吸気 : 息を吸って肺に空気を取り込む呼吸相
吸気
inspiratory capacity 吸気容量 : 最大吸気量(安静呼吸終了位から最大吸気までの容量)
吸気容量
inspiratory reserve volume 予備吸気量 : 通常の吸気位からさらに最大限吸い込める気量
予備吸気量
Insulin-like Growth Factor (IGF) インスリン様成長因子 : 成長ホルモンと連動し、細胞増殖や代謝調節に関与するペプチド
インスリン様成長因子
interstitial fluid 間質液 : 細胞間に存在する体液で、組織の栄養や老廃物輸送に関与
間質液
intravascular volume 血管内容量 : 血管内を循環する血液の総量
血管内容量
involuntary muscle 不随意筋 : 自律神経の支配を受け、意志で動かせない筋肉
不随意筋
joint lubrication 関節の潤滑 : 関節液や軟骨が摩擦を減らし、円滑な動きを保つ機構
関節の潤滑
least splanchnic nerve 最小内臓神経 : 胸髄下部から分岐し、上部腹腔内臓を支配する自律神経
最小内臓神経
lesser splanchnic nerve 小内臓神経 : 胸髄下部から腹腔神経叢などへ向かう自律神経
小内臓神経
lumbar splanchnic nerve 腰内臓神経 : 腰髄から腹部自律神経叢へ向かう神経群
腰内臓神経
mean arterial pressure (MAP) 平均動脈圧 : 心周期を通した平均的な血圧で、組織灌流の指標となる
平均動脈圧
menstrual cycle 月経周期 : 月経開始から次の月経開始までの周期で、ホルモンや子宮内膜の変化を含む
月経周期
micturition 排尿 : 尿を膀胱から体外へ排出する生理的な過程
排尿
mineralocorticoid 鉱質コルチコイド : 副腎皮質から分泌され、水・電解質バランスを調節するホルモン
鉱質コルチコイド
minute ventilation 1分間換気量 : 1分間に肺へ出入りする換気量で、呼吸回数×一回換気量で求める
1分間換気量
motilin モチリン : 消化管運動を促進するホルモンで、空腹時に周期的に分泌される
モチリン
motor neuron 運動ニューロン : 筋肉へ命令を伝達する神経細胞で、脊髄や脳幹に細胞体を持つ
運動ニューロン
motor unit 運動単位 : 1個の運動ニューロンとそれが支配する筋線維群
運動単位
muscle contraction 筋収縮 : 神経刺激によって筋線維が短縮し、力を発生する過程
筋収縮
muscle fatigue 筋疲労 : 筋肉が繰り返し収縮した後に力や持久力が低下する状態
筋疲労
natriuresis ナトリウム利尿 : ナトリウム排泄が増加し尿中に排出される現象
ナトリウム利尿
natriuretic peptide ナトリウム利尿ペプチド : 心房や心室で分泌され、血圧降下や利尿作用を持つホルモン
ナトリウム利尿ペプチド
nerve conduction velocity (NCV) 神経伝導速度検査 : 末梢神経の興奮伝導速度を測定し、神経障害を評価する検査
神経伝導速度検査
neural conduction 神経伝導 : ニューロン内の電気信号が伝わる過程
神経伝導
neuromuscular junction 神経筋接合部 : 運動ニューロン終末と筋線維が接合し、刺激伝達が行われる部分
神経筋接合部
norepinephrine (noradrenaline) ノルエピネフリン : 交感神経末端から分泌され、血圧上昇などを引き起こす神経伝達物質
ノルエピネフリン
normotensive 正常血圧の : 血圧が正常範囲にある状態を示す形容詞
正常血圧の
olfaction 嗅覚 : におい刺激を受容し脳へ伝達する感覚
嗅覚
ovulation 排卵 : 卵巣から成熟卵子が放出される生理現象
排卵
oxygenated blood 動脈血 : 酸素豊富で鮮紅色を呈し、肺から全身へ送られる血液
動脈血
oxyhemoglobin オキシヘモグロビン : ヘモグロビンに酸素が結合した状態
オキシヘモグロビン
oxytocin オキシトシン : 子宮収縮や母乳分泌を促し、社会的行動にも関与するホルモン
オキシトシン
pain pathway 痛覚伝導路 : 侵害刺激を脊髄から脳へ伝える経路
痛覚伝導路
parasympathetic nerve 副交感神経 : 自律神経の一部で、休息時や消化促進など安静状態を維持
副交感神経
parasympathetic nervous system 副交感神経系 : 副交感神経で構成される自律神経系の一部
副交感神経系
parathyroid hormone (PTH) 副甲状腺ホルモン : 血中カルシウムを上昇させるホルモンで、骨や腎臓に作用
副甲状腺ホルモン
partial pressure of arterial carbon dioxide (PaCO2) 動脈血二酸化炭素分圧 : 動脈血中に含まれるCO₂分圧で、呼吸機能を評価する指標
動脈血二酸化炭素分圧
partial pressure of arterial oxygen (PaO2) 動脈血酸素分圧 : 動脈血中の酸素分圧で、肺機能や酸素化状態を評価
動脈血酸素分圧
parturition 出産 : 妊娠の終わりに胎児と付属物が母体外へ排出される生理過程
出産
passive diffusion 受動拡散 : 濃度勾配に従って膜を通過する物質移動
受動拡散
perfusion 灌流 : 組織や臓器に血液や体液を通すこと
灌流
peristalsis 蠕動 : 消化管などで波状収縮により内容物を先へ送る運動
蠕動
permeation 透過 : 物質が膜やバリアを通り抜ける現象
透過
phonation 発声 : 声帯の振動によって音声を生じるプロセス
発声
physiological dead space 生理学的死腔 : 呼吸は通過するがガス交換が行われない気道および肺領域
生理学的死腔
pinocytosis ピノサイトーシス : 細胞が液体や溶解物を小胞として取り込むエンドサイトーシス
ピノサイトーシス
preload 前負荷 : 心室拡張末期の容量や圧力が心筋に与える負担
前負荷
proprioception 固有受容感覚 : 筋や関節の位置や動きを脳が把握する体性感覚
固有受容感覚
prostaglandin プロスタグランジン : 局所ホルモンとして多様な生理作用をもつ脂質
プロスタグランジン
proximal tubule 近位尿細管 : 腎臓の糸球体から最初に続く尿細管部分で再吸収が重要
近位尿細管
pulse 脈拍 : 心臓の拍動による血管の規則的な膨張を触知する現象
脈拍
pyrexia 発熱 : 体温が平常より高くなる状態で、感染や炎症で生じる
発熱
reflex 反射 : 刺激に対して無意識に素早く起こる生体反応の総称
反射
reflex arc 反射弧 : 受容器から中枢、効果器へ至る経路で反射を伝達する回路
反射弧
refraction 屈折 : 光や音波が媒質を通過する際に方向が変わる現象
屈折
refractory period 不応期 : 活動電位発生直後の、細胞が再興奮しにくい時間帯
不応期
renal function 腎機能 : 腎臓が行うろ過、再吸収、分泌などの生理的役割の総称
腎機能
renal tubule 尿細管 : 腎臓の糸球体から連続し、ろ過液を再吸収・排泄する細管
尿細管
repolarization 再分極 : 活動電位後に膜電位が元の静止状態へ戻る電気的過程
再分極
residual volume 残気量 : 最大呼息後も肺内に残る空気量で、肺機能検査で評価する
残気量
respiration 呼吸 : 酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する生体のガス交換機能
呼吸
respiratory acidosis 呼吸性アシドーシス : 呼吸障害などにより二酸化炭素が蓄積し血液が酸性化する状態
呼吸性アシドーシス
respiratory alkalosis 呼吸性アルカローシス : 過換気により二酸化炭素が過度に排出され血液がアルカリ化
呼吸性アルカローシス
respiratory quotient (RQ) 呼吸商 : 放出される二酸化炭素量と取り込まれる酸素量の比率
呼吸商
respiratory rate 呼吸数 : 1分間に行われる呼吸回数を指し、健康状態の指標となる
呼吸数
resting membrane potential 静止膜電位 : 細胞が刺激を受けていない時の膜内外の電位差を指す
静止膜電位
saltatory conduction 跳躍伝導 : 有髄神経繊維で電気信号がランヴィエ絞輪間を飛び伝わる現象
跳躍伝導
sarcomere 筋節 : 骨格筋の収縮単位で、アクチンとミオシンからなる
筋節
secretin セクレチン : 十二指腸から分泌され、膵液や胆汁の分泌を促すホルモン
セクレチン
segmentation 分節運動 : 腸管の内容物を混合し、消化吸収を促進する蠕動の一種
分節運動
sensory neuron 感覚ニューロン : 感覚受容器から刺激を受け取り、脳や脊髄へ伝達する神経細胞
感覚ニューロン
sinoatrial node 洞房結節 : 心拍のペースメーカーとなる自動興奮細胞群が存在する部位
洞房結節
sliding filament theory スライディングフィラメント理論 : 筋収縮時にアクチンとミオシンが相互に滑り込み、筋が短縮する説
スライディングフィラメント理論
smooth muscle 平滑筋 : 消化管や血管壁に存在し、自律神経支配を受ける筋組織
平滑筋
sneeze reflex くしゃみ反射 : 鼻粘膜刺激により、急激に空気を吐き出す防御的反射
くしゃみ反射
somatostatin ソマトスタチン : ホルモン分泌を抑制し、消化機能や内分泌系を調整するペプチド
ソマトスタチン
spasm 痙攣 : 筋肉が不随意に強く収縮し、痛みを伴う場合もある状態
痙攣
spirometer スパイロメーター : 肺活量や換気機能を測定する装置
スパイロメーター
steroid hormone ステロイドホルモン : 副腎皮質や性腺などで産生される脂溶性ホルモン群
ステロイドホルモン
stress response ストレス応答 : 生体がストレッサーに対しホルモンや自律神経で反応する現象
ストレス応答
stroke volume 一回拍出量 : 心室が1回の収縮で拍出する血液量を示す指標
一回拍出量
summation 相加作用 : 複数の刺激や薬効が互いに加わり、効果が増す現象
相加作用
surfactant サーファクタント : 肺胞の表面張力を低下させ、呼吸を容易にする物質
サーファクタント
swallowing 嚥下 : 口中の食物や液体を飲み込み、食道へ送る行為
嚥下
sympathetic nerve 交感神経 : 自律神経系の一部で、闘争・逃走反応やエネルギー動員を担う
交感神経
sympathetic nervous system 交感神経系 : 身体を活性化させる自律神経系の一部を総称
交感神経系
synaptic plasticity シナプス可塑性 : シナプスの伝達効率が経験や学習により変化する性質
シナプス可塑性
synaptic transmission シナプス伝達 : 神経伝達物質が放出され、次の細胞へ情報が伝わる過程
シナプス伝達
systole 収縮期 : 心室が収縮し、血液を大動脈や肺動脈に送り出す時期
収縮期
systolic blood pressure 収縮期血圧 : 心室収縮時に動脈内で測定される最大血圧
収縮期血圧
tachycardia 頻脈 : 心拍数が正常範囲を超えて速くなる状態
頻脈
threshold 閾値 : 反応や発火が起こる最小限の刺激や濃度
閾値
thyroid hormone 甲状腺ホルモン : 甲状腺が産生するT3やT4で、代謝や成長を制御する
甲状腺ホルモン
thyroid-stimulating hormone (TSH) 甲状腺刺激ホルモン : 下垂体前葉から分泌され、甲状腺ホルモン分泌を促す
甲状腺刺激ホルモン
thyrotropin-releasing hormone (TRH) 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン : 視床下部から分泌され、下垂体にTSH分泌を促すペプチド
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
thyroxine (T4) サイロキシン : 甲状腺ホルモンの一種で、代謝調節に重要な作用を持つ
サイロキシン
tidal volume 一回換気量 : 通常の安静呼吸で1回に吸入・呼出される気量
一回換気量
tissue fluid 組織液 : 細胞間隙を満たし、組織の栄養と老廃物交換に関与する液体
組織液
tissue perfusion 組織灌流 : 血液が組織へ十分に供給され、酸素や栄養を届ける過程
組織灌流
total lung capacity 全肺気量 : 最大吸気後に肺内に含まれるガスの総量
全肺気量
transendothelial migration 血管内皮通過 : 白血球などが血管内皮を通って組織へ移動する過程
血管内皮通過
triiodothyronine (T3) トリヨードサイロニン : 甲状腺ホルモンの一種で、代謝や成長調整に重要
トリヨードサイロニン
tubular reabsorption 尿細管再吸収 : 腎臓で、尿細管内の成分を再び血液へ戻す過程
尿細管再吸収
tubular secretion 尿細管分泌 : 血液中の物質を尿細管へ能動的に排出する腎機能
尿細管分泌
uptake 取り込み : 細胞や組織が物質を吸収・取り込むプロセス
取り込み
V/Q ratio (ventilation/perfusion ratio) 換気/血流比 : 肺胞換気量と肺血流量の比率で、ガス交換効率を示す
換気/血流比
vasoconstriction 血管収縮 : 平滑筋の収縮で血管径が小さくなり、血流抵抗が上がる
血管収縮
vasodilation 血管拡張 : 血管が広がり、血流量増加や血圧低下を引き起こす
血管拡張
vasopressin バソプレシン : 抗利尿作用を持つホルモンで、水分保持と血圧維持に重要
バソプレシン
venous return 静脈還流 : 静脈を通じて血液が心臓に戻る量や流れ
静脈還流
ventilation 換気 : 空気の出入りで肺胞にガスを供給する過程
換気
vital capacity 肺活量 : 最大吸気後に吐き出せる空気量
肺活量
hematopoiesis 造血 : 血液細胞が骨髄などで形成される過程
造血
absorption 吸収 : 物質が細胞や組織に取り込まれる生理的過程
吸収