カテゴリ別 - 薬理

antiplatelet 抗血小板薬 : 血小板の凝集を抑制し、血栓形成を防ぐ薬剤

antineoplastic 抗腫瘍薬 : がん細胞の増殖を阻害または殺傷する薬剤

anesthetic 麻酔薬 : 麻酔作用を持ち、感覚や意識を遮断する薬剤

tachyphylaxis 急速耐性 : 薬剤投与により短時間で効果が減弱する現象

acetylcholine アセチルコリン : 神経伝達物質の一つで、筋収縮や自律神経に関与

acetylcholinesterase inhibitor アセチルコリンエステラーゼ阻害剤 : アセチルコリン分解を抑制し、神経伝達を強める薬剤

adrenaline (epinephrine) アドレナリン（エピネフリン） : ストレス時などに分泌され、血圧や心拍を上昇させるホルモン

adverse effect 有害作用 : 治療や薬剤が引き起こす望ましくない副次的影響

agonist 作動薬 : 受容体に結合し、本来の生理作用を引き起こす物質

aldosterone antagonist アルドステロン拮抗薬 : アルドステロン受容体を遮断し、ナトリウム再吸収を抑制する薬剤

alkaloid アルカロイド : 植物などに含まれる窒素含有化合物で、多様な生理活性を持つ

analgesic 鎮痛薬 : 痛みを抑制または除去する薬剤の総称

angiotensin Ⅱ receptor blocker (ARB) アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 : アンジオテンシンⅡの受容体を阻害し、血圧を低下させる薬

angiotensin-converting enzyme inhibitor アンジオテンシン変換酵素阻害薬 : ACE活性を阻害してアンジオテンシンⅡ生成を抑制し、血圧を下げる

antagonist 拮抗剤 : 受容体や酵素活性を阻害し、作動薬の作用を抑える物質

anti-inflammatory 抗炎症薬 : 炎症を抑制する作用や性質を示す形容詞

anti-inflammatory drugs 抗炎症薬 : 炎症や痛みを抑える薬剤の総称

antibiotic 抗生物質 : 細菌の増殖や生存を阻害する薬剤で、感染症に用いる

antibiotic therapy 抗生物質治療 : 抗生物質を用いて細菌感染を制御・治療する医療行為

anticoagulant 抗凝固薬 : 血液凝固を抑制して血栓形成を防ぐ薬剤

anticonvulsant 抗けいれん薬 : 発作やけいれんを予防または抑制する薬剤

antidepressant 抗うつ薬 : うつ症状を軽減し、気分や意欲を改善する薬剤

antiemetic 制吐薬 : 嘔吐を抑制または予防するために使われる薬剤

antiepileptic drugs (AED) 抗てんかん薬 : てんかん発作の抑制や再発防止を目的とする薬剤

antifungal 抗真菌薬 : 真菌の発育や生存を阻害する薬剤

antihelminthic 抗寄生虫薬 : 体内の寄生虫を駆除または抑制する薬剤

antihistamine 抗ヒスタミン薬 : ヒスタミン作用を抑え、アレルギー症状を軽減する薬剤

antimalarial 抗マラリア薬 : マラリア原虫の増殖を抑え、感染を治療または予防する薬剤

antimicrobial 抗菌薬 : 細菌・ウイルスなど微生物の増殖を阻害・殺菌する薬剤

antipsychotic 抗精神病薬 : 統合失調症や躁病などの精神症状を抑える薬剤

antipyretic 解熱薬 : 体温を下げ、発熱時の体温上昇を抑制する薬剤

antiretroviral 抗レトロウイルス薬 : レトロウイルス（HIVなど）の増殖を抑制する薬剤

antiseptic 消毒薬 : 微生物の繁殖を抑えるために局所的に使用する薬剤

antispasmodic 抗けいれん薬 : 平滑筋などのけいれんを緩和し、痛みを和らげる薬剤

antitussive 鎮咳薬 : 咳反射を抑制し、咳を軽減する薬剤

antiviral 抗ウイルス薬 : ウイルスの増殖や感染力を抑制する薬剤

antiviral therapy 抗ウイルス療法 : ウイルス感染を抑え、症状やウイルス量を軽減する治療

anxiolytics 抗不安薬 : 不安症状を軽減する薬剤の総称

aspirin アスピリン : 抗炎症・解熱・鎮痛作用や抗血小板作用を持つ代表的薬剤

atropine アトロピン : 副交感神経抑制作用を持ち、頻脈や散瞳を引き起こす薬剤

benzodiazepine ベンゾジアゼピン系薬剤 : 中枢神経系のGABA受容体に作用し、不安や痙攣を抑制する薬剤

beta-blocker β遮断薬（ベータブロッカー） : β受容体を阻害して血圧や心拍を抑制し、高血圧などに用いられる薬

biguanides ビグアナイド : メトホルミンなどを含む糖尿病治療薬で、肝糖放出抑制などを行う

bioavailability 生体内利用率 : 投与された薬物が全身循環に到達する割合を示す指標

biotransformation 生体内変換 : 体内で薬物や物質が代謝により変化し、排泄されやすい形になる過程

calcium channel blocker カルシウムチャネル遮断薬 : カルシウムイオンの流入を抑制し、血圧低下や抗不整脈効果などをもたらす薬

carbonic anhydrase inhibitor 炭酸脱水酵素阻害薬 : 炭酸脱水酵素を阻害し、利尿作用や眼圧低下などをもたらす薬

ceiling effect 天井効果 : 薬剤効果や測定値が一定以上に達し、それ以上増加しない現象

chemotherapeutic agent 化学療法薬 : がん細胞増殖を抑制または死滅させるために用いる薬剤

chemotherapy 化学療法 : 細胞毒性薬などを用いてがん細胞を抑制する治療法

chloroform クロロホルム : 揮発性の有機溶剤で、かつて麻酔薬として用いられた

cholinergic コリン作動性 : アセチルコリンを放出・受容する神経や受容体の性質

clomiphene クロミフェン : 排卵誘発に用いられる薬でエストロゲン受容体を調節

cocaine コカイン : 中枢神経刺激作用を持つ麻薬で依存性が非常に高い

combination therapy 併用療法 : 複数の薬剤や治療法を同時に用い治療効果を高める方法

contraindication 禁忌 : 特定の治療や薬剤使用が有害となる可能性が高い条件

Corticosteroids コルチコステロイド : 副腎皮質ホルモンを元に合成され、抗炎症や免疫抑制効果をもつ薬物

cumulative dose 累積投与量 : ある薬剤を繰り返し投与した際の総投与量で、毒性発現に影響

cyanide シアン化物 : 細胞呼吸を阻害し、急性中毒を起こす有毒物質

cycloplegia 麻痺調節 : 毛様体筋を麻痺させて水晶体の厚み調整を失わせる現象や薬理効果

cyclosporine シクロスポリン : 免疫抑制作用をもつ薬で、臓器移植後の拒絶反応予防などに使われる

cytochrome P450 シトクロムP450 : 薬物代謝やステロイド合成に関与し、多数のアイソフォームをもつ酵素群

decongestant 鼻粘膜充血除去薬 : 鼻粘膜の血管収縮を促して充血を軽減し、鼻詰まりを改善

depolarizing blocker 脱分極性遮断薬 : 脱分極を誘発し続けることで神経伝達を一時的に遮断する薬剤

depot injection デポ注射 : 薬剤を徐放性製剤で筋肉内に投与し、長期間作用を持続させる

depot preparation デポ製剤 : 体内でゆっくり放出される製剤形態で、投与回数を減らせる

dipeptidyl peptidase-4 inhibitors (DPP-4 inhibitors) DPP-4阻害薬 : インクレチン分解酵素を阻害し、血糖コントロールを改善する経口薬

direct oral anticoagulant (DOAC) 直接経口抗凝固薬 : トロンビンやXa因子を阻害し、血栓形成を防ぐ経口薬

disease-modifying antirheumatic drugs (DMARDs) 疾患修飾性抗リウマ薬 : リウマチの進行を抑制し、関節破壊を軽減する治療薬群

diuretic 利尿薬 : 尿量を増やして体液量を調整し、高血圧や浮腫などに用いる

dobutamine ドブタミン : β1受容体刺激により心収縮力を増強するカテコールアミン薬

dopamine ドパミン : 中枢神経や自律神経で働く神経伝達物質で、運動や報酬系に関与

dopamine agonists ドパミン作動薬 : ドパミン受容体を刺激し、パーキンソン病や高プロラクチン血症に用いる

dose 用量 : 薬剤を投与する際の一回あたりの量や投与計画を指す

dose-limiting toxicity 用量規定毒性 : さらなる増量を制限するほど重篤な有害作用を指す

dose-response curve 用量反応曲線 : 投与量と薬効や毒性との関係をグラフ化したもの

drug clearance 薬物クリアランス : 血液から薬物が除去される速度を表す指標で、腎臓や肝臓が関与

drug delivery system 薬物送達システム : 体内で薬物を最適に放出・輸送し、効果を高め副作用を抑える技術

drug half-life 薬物半減期 : 血中濃度が半分に減少するまでに要する時間を示す指標

drug metabolism 薬物代謝 : 酵素によって薬物が分解・変換され、体外排泄されやすくなる過程

drug resistance 薬剤耐性 : 微生物や腫瘍細胞が薬物の効果を受けにくくなる性質

drug-drug interaction 薬物相互作用 : 同時投与された薬剤同士が作用を強めたり弱めたりする現象

efficacy 有効性 : 治療や薬剤が目的の効果を発揮する能力や程度

elimination 排泄 : 体内で代謝された老廃物や未消化物を体外に出す過程

enzyme induction 酵素誘導 : 特定の化合物が酵素の合成を増強し、代謝能力を高める現象

enzyme inhibition 酵素阻害 : 酵素の活性部位に結合し、反応速度を低下させる作用

epinephrine エピネフリン : 副腎髄質から分泌されるホルモンで、心拍数増加や血圧上昇を促す

epinephrine autoinjector エピネフリン自己注射器 : アナフィラキシー緊急時に素早く自己投与するための医療器具

ethanol エタノール : アルコール飲料の主成分で、中枢神経抑制作用をもつ化合物

fentanyl フェンタニル : 合成オピオイド鎮痛薬の一種で、強力な鎮痛作用をもつ

fertility drugs 排卵誘発剤 : 卵巣を刺激し排卵を促す薬剤で、不妊治療で用いられる

first-pass effect 初回通過効果 : 経口投与薬が肝臓を通過する際に代謝され、有効量が減少する現象

fluorescein フルオレセイン : 蛍光性をもつ色素で、診断や測定用に幅広く使われる

glucocorticoid グルココルチコイド : 副腎皮質から分泌されるステロイドで、糖代謝や免疫調節に関与

half-life extension 半減期延長 : 薬物や生体物質の体内滞在時間を延ばす技術または現象

hepatotoxic 肝毒性のある : 肝細胞に有害作用をもたらす特性を示す

hepatotoxicity 肝毒性 : 肝機能を損なう化学物質や薬剤の有害性

heroin ヘロイン : アヘンから合成される強力な麻薬性鎮痛薬で、依存性が高い

histamine ヒスタミン : アレルギー反応や炎症反応に関与する生理活性物質

immunomodulator 免疫調節薬 : 免疫系を抑制または活性化して調節する薬剤の総称

immunopharmacology 免疫薬理学 : 免疫系に作用する薬物の仕組みや効果を研究する学問

immunosuppressant 免疫抑制薬 : 免疫応答を抑制して、拒絶や自己免疫を防ぐ薬剤

immunosuppressive therapy 免疫抑制療法 : 臓器移植や自己免疫疾患において、免疫を抑える治療法

immunotoxin 免疫トキシン : 抗体などに毒素を結合し、特定細胞を標的破壊する分子

indication 適応 : 薬や治療法が用いられる疾患や状態を示す

intravenous Immunoglobulin (IVIG) 免疫グロブリン静注 : 免疫グロブリンを静脈経路で投与する治療法

laxative 下剤 : 腸の動きを活発にして便通を促す薬剤

levodopa レボドパ : パーキンソン病治療に用いられるドパミン前駆体

lidocaine リドカイン : 局所麻酔薬や不整脈治療薬として用いられるアミド型麻酔薬

loading dose 負荷用量 : 血中濃度を迅速に治療域へ到達させるための初回高用量

local anesthesia 局所麻酔 : 身体の一部だけの痛覚を遮断する麻酔法

local anesthetic 局所麻酔薬 : 局所麻酔を行うために使用される薬剤

loop diuretic ループ利尿薬 : ヘンレ係蹄上行脚に作用し、ナトリウム・水排泄を促進

maintenance dose 維持量 : 治療効果を持続するために定期的に投与される薬剤量

mechanism of action 作用機序 : 薬剤や因子が生体内でどのように働くかを示す仕組み

methohexital メトヘキシタール : バルビツール酸系静脈麻酔薬で、短時間作用を示す

midazolam ミダゾラム : ベンゾジアゼピン系鎮静薬で、短時間作用や健忘効果を持つ

miosis 縮瞳 : 瞳孔が収縮する現象で、明るい環境や薬物の影響などで起こる

miotic 縮瞳薬 : 瞳孔を縮小させる作用を持つ薬剤

molecular target 分子標的 : 薬剤や治療が作用する特定の分子や受容体

monoamine oxidase inhibitor (MAOI) モノアミン酸化酵素阻害薬 : モノアミンの分解を抑制し、抗うつ作用をもたらす薬剤

monoclonal antibody モノクローナル抗体 : 特定の抗原に対し特異的に結合する均質な抗体

mood stabilizer 気分安定薬 : 双極性障害などで気分の波を抑制し、安定化を図る薬剤

morphine モルヒネ : 強力な鎮痛作用を持つオピオイドで、医療用麻薬として使用

multiple sclerosis disease-modifying therapies (DMTs) 多発性硬化症疾患修飾薬 : MSの進行抑制や再発回数低減を目的とする治療薬

muscle relaxants 筋弛緩薬 : 筋肉の収縮を抑制し、手術や痙縮治療に用いられる薬剤

mycophenolate mofetil ミコフェノール酸モフェチル : 免疫抑制薬の一種で、移植や自己免疫疾患の治療に用いられる

mydriasis 散瞳 : 瞳孔が拡大する現象で、暗所や交感神経刺激で起こる

narcotic 麻薬 : 中枢神経に強く作用し、鎮痛や陶酔をもたらす薬物の総称

neoadjuvant therapy ネオアジュバント療法 : 外科手術前に行う化学療法や放射線療法で、腫瘍縮小を目的とする

nephrotoxicity 腎毒性 : 薬剤や化学物質などが腎機能を損傷する有害作用

neuromuscular blockade 神経筋遮断 : 筋弛緩薬などで神経筋接合部の伝達を阻害し、筋収縮を抑制する

nonsteroidal anti-inflammatory drug (NSAID) 非ステロイド性抗炎症薬 : 炎症や痛み、発熱を軽減する薬剤で、ステロイドではない化合物

norepinephrine (noradrenaline) ノルエピネフリン : 交感神経末端から分泌され、血圧上昇などを引き起こす神経伝達物質

onset of action 作用発現時間 : 薬剤を投与してから効果が現れるまでの時間

opioid オピオイド : モルヒネ様作用を持つ鎮痛薬の総称で、強力な鎮痛効果と依存性がある

opioid use disorder オピオイド使用障害 : オピオイドに対する乱用や依存を伴う精神障害

oral hypoglycemic agents 経口血糖降下薬 : 糖尿病治療で血糖値を下げる作用を持つ経口薬

organophosphate 有機リン剤 : 神経毒性を持つリン含有化合物群で、農薬や神経ガスに使用

parenteral administration 非経口投与 : 消化管を経ずに薬剤を投与する方法（注射や点滴など）

partial agonist 部分作動薬 : 受容体に結合して部分的な作用を示す薬剤

peak concentration 最高血中濃度 : 薬剤投与後に血中で最も高い濃度に達する点

penicillin ペニシリン : 細菌の細胞壁合成を阻害する抗生物質の一種

permeation 透過 : 物質が膜やバリアを通り抜ける現象

pharmacodynamics 薬力学 : 薬が生体に及ぼす作用と作用機序を研究する学問

pharmacokinetics 薬物動態学 : 生体内での薬物の吸収、分布、代謝、排泄の過程を扱う学問

pharmacology 薬理学 : 薬物の作用や治療応用を総合的に扱う学問

pharmacovigilance 医薬品安全性監視 : 承認後の医薬品有害事象の監視や評価を行うシステム

phencyclidine (PCP) フェンサイクリジン : 強い幻覚作用を持つ薬物で、中枢神経系に影響

placebo プラセボ : 有効成分を含まない偽薬または疑似処置

placebo effect プラセボ効果 : プラセボの投与によって心理的・生理的に症状が改善する現象

plasma concentration 血漿濃度 : 薬物や成分が血漿中に存在する濃度

potassium-sparing diuretic カリウム保持性利尿薬 : カリウム喪失を抑えながら利尿作用を示す薬剤

potency 力価 : 薬剤の投与量に対してどの程度強い効果を示すかの指標

potent drug 高力価薬 : 少量で強い薬理作用を発揮する薬

premedication 前投薬 : 手術や処置前に投与し、不安や副反応を軽減する薬剤

prodrug プロドラッグ : 投与後に体内で活性型薬物に変化する化合物

propofol プロポフォール : 全身麻酔の導入や維持に用いられる静脈麻酔薬

protein binding タンパク結合 : 血中薬物がアルブミン等のタンパク質と結合すること

proton pump inhibitor (PPI) プロトンポンプ阻害薬 : 胃酸分泌のプロトンポンプを阻害し、酸を抑える薬剤

recombinant erythropoietin (EPO) 遺伝子組換えエリスロポエチン : 赤血球産生を促すホルモンを遺伝子組換え技術で製造した製剤

regimen 投与計画 : 薬剤投与や治療手順を定めた計画で、用量や期間を含む

resistance 耐性 : 微生物や細胞が薬剤やストレスに対して効かなくなる性質

reuptake inhibitor 再取り込み阻害薬 : 神経伝達物質がシナプスから再吸収されるのを抑える薬

rituximab リツキサン（リツキシマブ） : B細胞に発現するCD20を標的としたモノクローナル抗体薬

rocuronium ロクロニウム : 筋弛緩作用を有し、全身麻酔時の気管挿管などに用いられる

sedation 鎮静 : 意識を和らげ、苦痛や不安を軽減するための医療的処置

sedative 鎮静薬 : 中枢神経系を抑制して不安や興奮を緩和する薬剤

selective serotonin reuptake inhibitor (SSRI) 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 : セロトニンの再吸収を抑制し、抗うつ作用を示す薬剤群

serotonin-norepinephrine reuptake inhibitor (SNRI) セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬 : セロトニンとノルエピネフリンの再吸収を抑制し、抗うつ作用を持つ薬剤群

side effect 副作用 : 主作用以外の望ましくない作用で、薬剤や治療で起こる

sirolimus シロリムス : 免疫抑制薬の一つで、mTOR経路を阻害し移植拒絶を防ぐ

sodium-glucose cotransporter 2 (SGLT2) SGLT2 : 近位尿細管でグルコースを再吸収する輸送体タンパク

spectrum of activity 抗菌スペクトラム : 抗菌薬が有効な微生物の範囲を示す用語

steady-state concentration 定常状態濃度 : 薬物の投与量と排泄が釣り合い、血中濃度が一定になった状態

steroid ステロイド : コレステロールを基盤とした脂質化合物の総称

steroid injection ステロイド注射 : 炎症や免疫反応を抑制するためにステロイドを局所や静注する手法

steroid therapy ステロイド療法 : ステロイドを用いて炎症性や自己免疫疾患を治療する方法

succinylcholine サクシニルコリン : 短時間作用型の筋弛緩薬で、全身麻酔時に用いられる

sulfonylureas (SU) スルホニル尿素薬 : 膵β細胞からのインスリン分泌を促す糖尿病治療薬

superinfection 二重感染 : 既存の感染に加え、別の病原体による新たな感染が起こる状態

synergy 相乗効果 : 二つ以上の要素が組み合わさり、単独以上の効果を生む現象

tacrolimus タクロリムス : 免疫抑制薬の一種で、臓器移植後の拒絶反応抑制に用いられる

targeted therapy 分子標的治療 : 特定の分子異常を狙った薬剤でがんなどを治療する方法

therapeutic index 治療指数 : 薬の有効量と有害量の差を示し、安全域を評価する指標

therapeutic window 治療窓 : 薬の有効血中濃度と毒性閾値の間の安全な濃度範囲

thiazide diuretic サイアザイド系利尿薬 : 遠位尿細管でNa再吸収を抑制し、利尿効果をもたらす薬

thiazolidinediones チアゾリジン薬 : インスリン抵抗性を改善し、血糖値を下げる糖尿病治療薬

tissue plasminogen activator (TPA) 組織プラスミノーゲン活性化因子 : プラスミノーゲンを活性化し血栓を溶解する薬剤で、血栓症治療に用いられる

tocolytic agent 陣痛抑制薬 : 子宮収縮を抑制し、分娩開始を遅らせる薬剤

topical therapy 局所療法 : 患部に直接薬剤を適用し、局部的に治療する方法

toxic dose 毒性量 : 有害症状が生じる薬剤や物質の最小投与量

toxicity 毒性 : 生体に対して有害な影響を及ぼす性質や程度

toxicokinetics 毒性動態学 : 生体内での毒物の吸収・分布・代謝・排泄過程を研究する学問

toxicology 毒性学 : 有害物質の性質や作用、毒性機序などを研究する科学

tricyclic antidepressant (TCA) 三環系抗うつ薬 : 神経伝達物質の再取り込みを阻害し、抗うつ作用を示す薬

trough concentration 最低血中濃度 : 次回投与直前に測定される薬物の血中濃度

ultra-rapid metabolizer 超速代謝型 : 薬物を非常に速く代謝し、血中濃度が上がりにくい遺伝的特性

unbound fraction 遊離分率 : 血漿タンパク質と結合せず、自由に存在する薬物の割合

vasoconstrictor 血管収縮薬 : 血管を収縮させ、血圧上昇などの作用をもたらす薬剤

vasodilator 血管拡張薬 : 血管を拡張して血圧を下げる薬剤

vasopressor 昇圧薬 : 血圧を上げるために血管収縮や心拍出量を増やす薬剤

vecuronium ベクロニウム : 非脱分極性筋弛緩薬の一種で、全身麻酔時に使用

volatile anesthetic 揮発性麻酔薬 : 吸入することで麻酔作用をもたらす液体性薬剤

volume of distribution 分布容積 : 投与薬物が体内にどの程度広がるかを示す理論値

warfarin ワルファリン : ビタミンK依存性凝固因子を阻害し、血栓予防に用いられる経口抗凝固薬

withdrawal symptom 離脱症状 : 依存物質の中止で起こる不快な身体・精神症状

zero-order kinetics ゼロ次消失 : 薬物消失速度が血中濃度に関係なく一定となる代謝特性

antiplatelet 抗血小板薬 : 血小板の凝集を抑制し、血栓形成を防ぐ薬剤

antineoplastic 抗腫瘍薬 : がん細胞の増殖を阻害または殺傷する薬剤

anesthetic 麻酔薬 : 麻酔作用を持ち、感覚や意識を遮断する薬剤

tachyphylaxis 急速耐性 : 薬剤投与により短時間で効果が減弱する現象