カテゴリ別 - 産科

英単語	日本語の意味
abdominal circumference 腹囲 : 腹部の周囲長を測定した値で、肥満評価などに用いられる	腹囲
abdominal delivery 腹式分娩 : 腹部切開による出産方法（帝王切開）を指す用語	腹式分娩
abortion 流産、妊娠中絶 : 妊娠の自然または人工的な中断を総称する用語	流産、妊娠中絶
afterbirth 後産 : 分娩後に排出される胎盤や付属膜などの総称	後産
alpha-fetoprotein (AFP) アルファフェトプロテイン : 胎児期に産生されるタンパク質で、腫瘍マーカーとして用いられる	アルファフェトプロテイン
amniocentesis 羊水穿刺 : 羊水を採取して胎児の遺伝子や染色体を検査する診断手技	羊水穿刺
amnion 羊膜 : 胎児を包み、羊水を保持し保護する膜の一つ	羊膜
amniotic fluid 羊水 : 胎児を取り囲む液体で、衝撃吸収や正常発育に重要	羊水
amniotic fluid embolism 羊水塞栓 : 羊水が母体循環に侵入し、重篤な呼吸障害やショックを引き起こす	羊水塞栓
amniotic sac 羊膜嚢 : 羊膜が形成する嚢状の空間で、胎児と羊水を包む	羊膜嚢
antenatal care 出生前ケア、妊婦健診 : 妊娠中の母体と胎児の健康維持を目的とする医療管理	出生前ケア、妊婦健診
antepartum 分娩前の : 分娩や陣痛が始まる以前の時期に関する用語	分娩前の
antepartum hemorrhage 産前出血 : 出産前の時期に子宮や産道から出血する状態	産前出血
biophysical profile (bpp) バイオフィジカルプロファイル : 胎児の健康状態を評価するための超音波検査やNSTの総合指標	バイオフィジカルプロファイル
birth asphyxia 出生時仮死 : 新生児が出産時に十分な酸素を得られない状態で、重度合併症の原因	出生時仮死
birth canal 産道 : 胎児が分娩時に通過する子宮頸管から膣、外陰部までの経路	産道
birth trauma 分娩外傷 : 出産時の物理的ストレスで胎児や母体に生じる損傷	分娩外傷
Braxton Hicks contractions ブラクストン・ヒックス収縮（前駆陣痛） : 妊娠後期に不規則に起こる子宮収縮で、陣痛の予行的性質を持つ	ブラクストン・ヒックス収縮（前駆陣痛）
breastfeeding 母乳育児 : 母親が乳房から直接に乳を与える育児方法	母乳育児
breech presentation 逆子（臀位） : 骨盤や下肢が子宮口に近い胎児の胎位で、分娩リスクが増す	逆子（臀位）
caput succedaneum 産瘤 : 分娩時に胎児頭部皮下組織が浮腫状に腫れた状態	産瘤
cardiotocography (CTG) 心拍数・子宮収縮計測（胎児モニタリング） : 胎児の心拍数と子宮収縮を同時に記録し、胎児の状態を評価する検査	心拍数・子宮収縮計測（胎児モニタリング）
cephalic presentation 頭位 : 胎児の頭部が子宮口に近い正常な出産時の胎位	頭位
cerclage 子宮頸管縫縮術 : 子宮頸管の早期開大を防ぐために頸管を縫合する手術	子宮頸管縫縮術
cesarean section 帝王切開 : 腹壁と子宮を切開し胎児を娩出する外科的分娩方法	帝王切開
chorionic villus sampling (CVS) 絨毛検査 : 胎盤の絨毛を採取し遺伝子や染色体異常を早期診断する検査	絨毛検査
coffin birth 棺内出産（死後分娩） : 死亡後に子宮内のガス圧で胎児が産道から排出される現象	棺内出産（死後分娩）
colostrum 初乳 : 分娩直後に分泌され免疫物質や栄養が豊富な乳汁	初乳
conception 受胎 : 卵子と精子が受精し胚が子宮内で成長を開始すること	受胎
conceptus 受精産物 : 受精卵から発生する胚や胎芽、胎児などを総称する	受精産物
contraction 収縮 : 筋繊維が短縮し力を発生する生理的過程	収縮
Contraction stress test (CST) 収縮ストレステスト : 陣痛様の子宮収縮を誘発し胎児の心拍反応を評価する検査	収縮ストレステスト
cord prolapse 臍帯脱出 : 分娩時に臍帯が先行して膣外へ脱出し血流が遮断される	臍帯脱出
crowning 排臨 : 分娩時、児頭が産道から露出し始める段階を指す助産用語	排臨
decidua 脱落膜 : 妊娠時に子宮内膜が変化した組織で、胎盤形成に関与	脱落膜
dilation 開口 : 子宮口や血管などの内径が広がる現象や操作を指す	開口
eclampsia 子癇 : 妊娠高血圧症候群に伴うけいれん発作を起こす緊急状態	子癇
ectopic pregnancy 子宮外妊娠 : 子宮腔以外に受精卵が着床し、重篤な合併症を伴う妊娠	子宮外妊娠
effacement (子宮頸管の) 展退 : 分娩に向けて子宮頸管が薄く伸展し、短くなる生理的過程。出産の進行度合いを判断する重要な指標の一...	(子宮頸管の) 展退
episiotomy 会陰切開 : 分娩時、胎児の娩出を容易にするため会陰部を切開する処置	会陰切開
external cephalic version (ECV) 外回転術（骨盤位修正） : 胎児が骨盤位の場合、母体の腹部から手技で頭位に回転させる処置	外回転術（骨盤位修正）
fetal circulation 胎児循環 : 胎児期における特有の血液循環経路で、臍帯や卵円孔を経由する	胎児循環
fetal distress 胎児機能不全（胎児仮死） : 胎児に低酸素などのストレスがかかり危険状態になること	胎児機能不全（胎児仮死）
fetal heart rate (FHR) 胎児心拍数 : 胎児の心臓拍動数を示し、胎児状態の指標となる	胎児心拍数
fetal membranes 胎膜 : 羊膜や絨毛膜など、胎児を包む膜の総称	胎膜
fetal monitoring 胎児モニタリング : 分娩前後に胎児の心拍や母体収縮などを観察・記録する手法	胎児モニタリング
fetal stage 胎児期 : 胎芽期以降、出生までの胎児発生段階	胎児期
fetus 胎児 : 妊娠8週以降から出生までの発育中のヒト	胎児
folic acid supplementation 葉酸補充 : 妊娠時などに不足を防ぐための葉酸摂取方法	葉酸補充
forceps delivery 鉗子分娩 : 分娩時に鉗子を用いて胎児の頭部を把持し、誘導・牽引する方法	鉗子分娩
full-term infant 正期産児 : 妊娠37週～41週に出生した新生児を指す	正期産児
fundal height 子宮底長 : 妊娠中に子宮底部から恥骨結合上端まで測定した長さ	子宮底長
gestational age 在胎週数（妊娠週数） : 妊娠開始からの週数を示し、胎児の発育段階を評価する	在胎週数（妊娠週数）
gestational diabetes mellitus (GDM) 妊娠糖尿病 : 妊娠中に新たに発症または発見される耐糖能異常	妊娠糖尿病
gestational hypertension 妊娠高血圧 : 妊娠中に高血圧がみられる状態で、妊娠高血圧症候群の一部	妊娠高血圧
gestational sac 胎嚢 : 超音波検査で確認される、胎児と羊水を包む構造	胎嚢
group B streptococcus (GBS) B群レンサ球菌 : 主に新生児感染を引き起こす細菌で、産道感染の原因となる	B群レンサ球菌
HELLP syndrome HELLP症候群 : 妊娠高血圧腎症候群に関連し、溶血・肝酵素上昇・血小板減少を特徴とする	HELLP症候群
high-risk pregnancy ハイリスク妊娠 : 妊娠継続や出産に合併症の危険性が高い状態	ハイリスク妊娠
human chorionic gonadotropin (hCG) ヒト絨毛性ゴナドトロピン : 妊娠時に胎盤が分泌するホルモンで黄体維持などに重要	ヒト絨毛性ゴナドトロピン
hydatidiform mole 胞状奇胎 : 胎盤組織が異常増殖し、胎児が正常に発育しない妊娠異常	胞状奇胎
hydrops fetalis 胎児水腫 : 胎児の全身に著しい浮腫や胸腹水がみられる重症状態	胎児水腫
hyperemesis gravidarum 妊娠悪阻 : 妊娠初期に吐き気や嘔吐が重度化し、体重減少や脱水を伴う状態	妊娠悪阻
implantation 着床 : 受精卵が子宮内膜に付着し、妊娠が成立する過程	着床
In vitro fertilization (IVF) 体外受精 : 体外で受精させた胚を子宮に戻す生殖補助技術	体外受精
incompetent cervix 頸管無力症 : 子宮頸管が弱く、妊娠中期以降に開大しやすい病態	頸管無力症
induced abortion 人工妊娠中絶 : 人工的な処置によって妊娠を終了させる行為	人工妊娠中絶
induction of labor 陣痛誘発 : 薬剤や処置によって分娩を開始させること	陣痛誘発
intracytoplasmic sperm injection (ICSI) 顕微授精 : 卵細胞に直接精子を注入する受精技術	顕微授精
isoimmunization 同種免疫 : 他人の抗原に対する免疫応答が生じる現象	同種免疫
lactation 授乳 : 乳腺から乳汁を分泌し、乳児に与える生理機能	授乳
last menstrual period (LMP) 最終月経 : 妊娠週数計算などの基準となる最後の月経開始日	最終月経
lochia 悪露 : 出産後に排出される子宮内容物（血液や組織片など）	悪露
low birth weight infant 低出生体重児 : 出生時体重が2,500g未満の新生児	低出生体重児
macrosomia 巨大児 : 出生体重がおおむね4,000g以上の新生児	巨大児
maternal and child health 母子保健 : 母親と子どもの健康維持・増進を目的とした医療や保健活動の総称	母子保健
maternal effect 母性効果 : 母親由来の因子が胚や子孫の発生・表現型に影響を及ぼす現象	母性効果
meconium 胎便 : 新生児の腸内にある黒緑色の便で、生後最初に排泄される	胎便
miscarriage 流産 : 妊娠が妊娠22週以前に自然に終了する状態	流産
missed abortion 稽留流産 : 胎児が死亡したまま子宮内に留まり、出血や排出が起こらない状態	稽留流産
multiple pregnancy 多胎妊娠 : 同時に二胎以上を妊娠している状態	多胎妊娠
neonatal 新生児の : 出生後28日未満の時期に関する形容詞	新生児の
neonatal asphyxia 新生児仮死 : 出生直後の呼吸や循環が不十分で低酸素状態に陥る事象	新生児仮死
neonate 新生児 : 生後28日未満の乳児	新生児
non-stress test (NST) ノンストレステスト : 妊娠末期に胎児心拍を評価する方法で、子宮収縮を起こさずに確認	ノンストレステスト
obstetrician 産科医 : 妊娠・出産や産褥期の医療を専門とする医師	産科医
obstetrics 産科学 : 妊娠・分娩・産褥期に関する医学分野	産科学
omphalocele 臍帯ヘルニア : 臍部から腹腔内臓器が脱出し、膜に覆われた先天性疾患	臍帯ヘルニア
oxytocin オキシトシン : 子宮収縮や母乳分泌を促し、社会的行動にも関与するホルモン	オキシトシン
parturition 出産 : 妊娠の終わりに胎児と付属物が母体外へ排出される生理過程	出産
perinatal 周産期の : 妊娠後期から出産前後にかけての時期を指す	周産期の
perinatal care 周産期ケア : 母体と新生児を対象とした出産前後の医療的支援	周産期ケア
perinatology 周産期学 : 妊娠・出産および新生児医療を扱う医学領域	周産期学
placenta 胎盤 : 母体と胎児間の物質交換やホルモン分泌を行う一時的臓器	胎盤
placenta previa 前置胎盤 : 胎盤が子宮口付近に付着し、分娩時に出血リスクが高まる	前置胎盤
placental abruption 常位胎盤早期剥離 : 胎盤が子宮壁から早期に剥がれ、大量出血や胎児機能不全を生じる	常位胎盤早期剥離
post-term infant 過期産児 : 42週以降に出生した新生児	過期産児
postpartum 産後の、分娩後の : 出産後の時期を指す形容詞	産後の、分娩後の
postpartum depression 産後うつ : 産後に発症する抑うつ状態で、ホルモン変動や育児疲れが要因	産後うつ
postpartum endometritis 産褥子宮内膜炎 : 分娩後に子宮内膜が細菌感染を起こして炎症に至る病態	産褥子宮内膜炎
postpartum hemorrhage 産後出血 : 分娩後の大量出血で、母体に重篤な影響を及ぼす	産後出血
postpartum hemorrhage management 産後出血管理 : 産後出血の早期発見と対応策を含む医療管理	産後出血管理
postpartum infection 産褥感染 : 分娩後に産道や子宮などへ細菌感染が生じる病態	産褥感染
postpartum period (puerperium) 産褥期 : 分娩後から6〜8週間で子宮や身体が回復する期間	産褥期
postpartum thyroiditis 産後甲状腺炎 : 産後に甲状腺機能異常（一過性の亢進や低下）が起きる病態	産後甲状腺炎
preeclampsia 子癇前症 : 妊娠高血圧症候群の一種で、高血圧と蛋白尿、浮腫を特徴とする	子癇前症
pregnancy 妊娠 : 受精卵が子宮内で発育する生理的状態	妊娠
premature infant 早産児 : 妊娠37週未満で出生した低出生体重児が多い	早産児
prenatal 出生前の（産前の） : 妊娠中の期間を指す形容詞	出生前の（産前の）
prenatal diagnosis 出生前診断 : 胎児の遺伝的・先天的異常を判定するための検査	出生前診断
prenatal screening 出生前スクリーニング : 超音波検査や血液検査などによる胎児の健康状態評価	出生前スクリーニング
presentation 胎位 : 出産時に胎児が産道へ入る姿勢や向き	胎位
preterm labor 早産 : 妊娠37週未満での陣痛発来と分娩に至る状態	早産
preterm premature rupture of membranes (pPROM) 前期破水 : 37週未満で卵膜が破裂し、羊水が流出する状態	前期破水
prophylactic cerclage 予防的子宮頸管縫縮術 : 流早産防止のため妊娠中に子宮頸管を縫縮する手術	予防的子宮頸管縫縮術
relaxin リラキシン : 妊娠中などに分泌され、骨盤や子宮頸部を弛緩させるホルモン	リラキシン
Rhesus (Rh) incompatibility Rh不適合 : Rh因子が異なる母子間で免疫反応が起きる血液型不適合	Rh不適合
shoulder dystocia 肩甲難産 : 分娩時に胎児の肩が恥骨の後ろに引っかかり、娩出が困難になる	肩甲難産
spontaneous abortion 自然流産 : 妊娠20週以前に胎児が自然に死亡・排出される状態	自然流産
stillbirth 死産 : 妊娠20週以降の胎児が子宮内で死亡し、出産されること	死産
strip membranes (membrane sweep) 卵膜剥離 : 陣痛誘発を促すため、子宮口で卵膜を手動で剥離する操作	卵膜剥離
teratogen 催奇形因子 : 胎児に奇形や障害を引き起こす原因となる物質	催奇形因子
threatened abortion 切迫流産 : 妊娠初期に出血や腹痛があり、流産の可能性が高い状態	切迫流産
tocolysis 陣痛抑制 : 早産を防ぐために陣痛を抑える治療行為	陣痛抑制
tocolytic agent 陣痛抑制薬 : 子宮収縮を抑制し、分娩開始を遅らせる薬剤	陣痛抑制薬
trimester 妊娠三期（1期＝約3ヶ月） : 妊娠を3つの期間に分けて捉える概念	妊娠三期（1期＝約3ヶ月）
ultrasound scan (obstetric ultrasound) 産科超音波検査 : 妊娠中の胎児や子宮状態を超音波で観察する検査	産科超音波検査
umbilical cord 臍帯 : 胎児と胎盤をつなぐ管状組織で、血管を含む	臍帯
vacuum extraction 吸引分娩 : 出産時に吸引カップで胎児頭部を牽引し、娩出を助ける方法	吸引分娩
vertex presentation 頭位 : 分娩時に頭が先に産道に入る胎児の正常な姿勢	頭位
abdominal circumference 腹囲 : 腹部の周囲長を測定した値で、肥満評価などに用いられる	腹囲
abdominal delivery 腹式分娩 : 腹部切開による出産方法（帝王切開）を指す用語	腹式分娩
abortion 流産、妊娠中絶 : 妊娠の自然または人工的な中断を総称する用語	流産、妊娠中絶